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建築のこと

先日あるセミナーで今後、温室効果ガス濃度がさらに上昇し続けると、地球の平均気温が2100年には最大4.8℃上昇する恐れがあることを聞きました。2100年、未来の最高気温は東京で43.3℃、札幌で40.5℃、猛暑日は60日続くと予想されています。
 
気温上昇の大きな原因は二酸化炭素(CO2)排出量が増加していることです。地球温暖化は気温が上昇するだけでなく、自然環境や人の暮らしに様々な影響や被害をもたらします。そして、このまま温暖化への対策を十分に行なわない場合、取り返しのつかない影響をもたらすと指摘されています。
 
衝撃的なのは2020年の今年生まれた子どもが80歳で実際にその地球環境を経験することになるのです。もはや対岸の火事ではありません。未来のために一棟でも多く、化石燃料の消費削減につながる住宅をつくること。設計者の使命を再認識するいい機会でした。
 

 

*出典:全国地球温暖化防止活動推進センター HP

 
設計が終わり工事に着手すると工事監理の業務が始まります。この工事カンリには「監理」と「管理」の二種類があり、ひとつ目の監理は建築士の責任において設計者が設計図通りに工事が実施されているかどうか、品質や工程面で適正に行われているかなどを確認します。また、図面だけでは伝わらない内容を説明することや、施工状況によって施工者に是正指示をすることもあります。他方の管理は現場監督のことを指し、工程の計画や職人の手配、材料の発注や安全管理、材料費や人件費などの予算管理を行います。同じ読み方でも業務内容は大きく違い、特に注目することは監理は建て主の代理人としての立場から行い、管理は施工者としての立場から行うことです。
 
代理人としての監理者は施工者と利害関係にないため第三者の目で現場をチェックし、手抜き工事や欠陥工事の発生率を少なくすることができます。もしこれが設計施工を一貫して行う工務店であった場合、監理者がいない状態となり管理者(現場監督)が現場をチェックすることになります。ここで注意すべきは管理者は施工者側の立場であること。例えば不具合が見つかっていても、予算も工期も無いなどの都合で手直しをすることなく工事を進めてしまったり、外から見えない内部に仕様と違う廉価な材料を使用してしまうこともあり得るのです。 設計がどんなに良くても施工が悪ければ建物の性能や品質は落ちてしまいます。 このことから分かるように、監理者がいることは建て主にとって大きなメリットになります。設計施工一貫の工務店に依頼される場合は、信頼のおける業者かどうかを慎重に選ぶことが大切です。
 
監理業務は隔週で行うことが一般的ですが、私の事務所では週一回のペースで現場に赴き監理業務を行っています。フルオーダ-の住宅は図面が細かく複雑なこともあり、図面と食い違った施工をしてしまうことが時々起こります。その場合は代替案を検討するか、手直しをしてもらいます。しかし一度作ったものを壊して直す作業はお互い不快な思いをし、申し訳ない気持ちになります。それを避けるため現場からの質疑等が無くても足を運び、間違いを未然に防ぐようにしています。また、設計図は全ての情報が入るわけではなく、完璧なものではありません。そのために監理があり、現場で修正していくことが可能なものです。そして図面が同じでも必ずしも同じ建物はできません。ここに監理の重要性があるのです。(2019.12)
 

木造住宅は地面から1m以内の範囲にある土台、柱、筋かい、木質パネル等が劣化やシロアリ被害を受けやすいため、防腐・防蟻措置を行う必要があります。
 
現在、最も使用されている薬剤はニコチンに似せて合成された「ネオニコチノイド系」の合成殺虫剤と言われるもので効果は5年ほどです。この薬剤は低濃度でも子どもの脳に影響を与えるとの報告が相次ぎ、また家屋の室内からネオニコチノイド系の合成殺虫剤が検出されたという報告やシックハウス症候群を発症するなど健康被害が多くあるようです。
 
室内に流れる原因は、床下に散布した殺虫成分が揮発し、土台と床の隙間から壁内に入り込み室内へ放出されると推測されます。特に築年数が古い家屋は隙間が多いため使用を避けるべきです。また、基礎断熱工法を採用した高気密高断熱住宅は床下が室内空間となるため、使用は不可能でしょう。
 
では、何が良いのか?私が推奨するのはホウ酸による木材処理です。ホウ酸は海水や淡水、土壌などに含まれる天然物で人体に無害、また分解や揮発することが無いため空気を汚さず、効果も半永久的に持続します。
 
そのため基礎断熱工法の高気密高断熱住宅や床下を利用する空気循環工法にも安心して使用できます。また5年を経過した既存住宅への再処理にも適しています。ただし水に弱いためホウ酸処理施工後の適切な養生等、雨対策が必須です。価格は合成殺虫剤の約3倍になりますが、再処理がいらないので長い目で見るとお得だと思います。
(日本ボレイト、リーフレットより一部引用)
 
15年の自宅で白蟻被害が出てしまいました。目に見えない所で侵入し、乾燥した木材であっても関係なく被害を及ぼします。そして駆除が遅れるほど被害は大きくなり、構造強度の低下と資産価値を大きく下げてしまいます。何よりも白蟻の怖さと薬剤の怖さを認識することが大切だと思います。(2019.12)
 

茨城県にある旭化成建材の施設「ネオマの家」を拝見しました。同社製品である高性能断熱材ネオマフォームで家全体を包み込み、家中どこにいても寒くなく暑くない環境を実現。就寝前にエアコンを消し、翌朝は 16度を下回らないという。
 
暖房は床下に設置した壁掛けエアコン1台のみ、実際に体感すると上下階の温度差は感じられず、玄関や洗面、トイレもあたたかい。断熱・気密性能を強化することで家全体の快適性が増し、さらに冷暖房費も抑えることができる。
 
ただしこの家の断熱仕様は半端ない。屋根 180mm・外壁 150mm・基礎立ち上がり 100mm・スラブ上 100mm、 50mm厚のネオマフォームで包み、さらに窓は樹脂サッシ (ダブル LOW-Eトリプルガラス・アルゴンガス入り )、玄関木製断熱ドア。 UA値= 0.2(省エネ基準は 0.87)、 C値= 0.27の超高性能仕様!とても素晴らしいのだが、これだけの高仕様で建てるには予算的にも厳しく現実的ではないのでは?
 
また快適過ぎる環境が体にどう影響するのかを調べたところ、室内を一定の温度に保つエアコンは身体の体温調整機能を低下させてしまい、温度差に順応できない子どもが多くなっているというデータもあります。
参考文献:建築ジャーナル 20131月号
 
このことから、家の断熱性能は暑過ぎず、寒過ぎず、猛暑や極寒の日は多少暑さ寒さを感じるような「快適過ぎない程度」に設計することが費用面、健康面共にベストではないかと思う。ただし、現在の平成 25年省エネ基準では性能が低いため、これから新築を考える場合は断熱性能をHEAT 20 G 1グレード( 5地域 UA0.48)、気密性能 C値を 1.0以下とする設計が必要となるでしょう。(2019.1)
 
事務所を掃除していると洗面台の巾木上に黒い物を発見、よく見ると土のようだ。まさか!と思いながらそっと表面を剥がしてみると、白蟻がそこにいた・・・。ここの床は土台より低いレベルにあり基礎立ち上がりの内側にスタイロフォーム断熱材を張る基礎内側断熱工法を採用している。そのため被害は表面に出るまでまったく分からない。白蟻は衝撃を与えるとすぐに逃げてしまうため、そのまま放置してシロアリ業者へ連絡。床下を開口して進入経路を特定するため大工さんも手配、三日後に工事が行われた。
 

 
床上の巾木を剥がしてみる。基礎とスタイロフォームの間は四方にいくつもの蟻道が伸びていて、基礎にその形跡が見える。 無数の白蟻が床下へ逃げていく。床下を開口すると、根太掛けが食われ紙のようにペラペラになっていた。
 

 
食われた木を取り除きながら蟻道を辿ると、水抜き穴を発見。中の土を搔き出すと数匹でてきた。穴の先は玄関ポーチの土間と繋がり、ここが進入経路と断定。
 

 
正面右が水抜き穴、左がセパレイト金具
必要な駆除と予防を行い、最後に床を復旧した。
水抜き穴は基礎工事の際に雨水を排水するために設けるもので、最終的にはモルタルで塞ぎます。しかし玄関ポーチや勝手口の土間部分はコンクリート施工が先行するため、塞がないのが一般的です。水抜き穴の他にはセパレイト金具や配管部、玄関土間コンクリートの打継部からの進入もあります。また基礎断熱の場合、進行が見えないため発見が遅れ、被害が大きくなりやすいようです。
 

 
今後、白蟻対策で最も注意すべき箇所は玄関廻りです。コンクリート土間や断熱材で内外が繋がってしまい、今回の事務所のように被害を受ける可能性が大きい。対策としては本体とコンクリート土間を離して施工する、玄関扉下の基礎立ち上がりを低くしない、進入経路となる隙間を防蟻シーリング材で埋めるなど、白蟻被害にあわないための対策を徹底することです。 (2018.7)
 
今回依頼した業者:ホウ酸防蟻 日本ボレイト(株)
建物被害が集中した熊本県益城町の建物被害状況が日本建築学会から公開されました。これによると建築基準法の現行基準(2000年基準)で建てられた木造242棟のうち倒壊が7棟、大破が10棟。1981年6月から2000年5月までの新耐震基準で建てられた800棟のうち73棟が倒壊、78棟が大破。それ以前の旧耐震基準で建てられた702棟はほぼ半数が倒壊もしくは大破しています。
 
ここで問題なのは現行耐震基準で建てられた住宅が倒壊していることです。原因の一つとして2階の耐力壁の下にそれを受ける耐力壁がないなど、1.2階の柱と耐力壁の位置が上下階でそろっていないことが挙げられています。この原因については構造計画に配慮したプランニングと耐力壁のバランスよい配置を心掛けることで十分に防げる内容と言えます。
 
また、筋かいや接合金物の不適切な施工が見られたほか建築基準法の壁量計算で求められた住宅は壁量が不足する場合があることを指摘しています。壁量計算は軽い屋根と重い屋根の区別はありますが、外壁の種類や太陽光パネルの荷重などは考慮していないため、許容応力度計算を行うとNGになる場合もあります。このことから木造住宅であっても壁量計算ではなく、許容応力度計算が必須であると考えています。
 
さて熊本地震は前震、本震と連発した今までに無い繰り返し地震によって現行基準の住宅でも倒壊に至りました。それは1回目の地震では耐力壁の損傷は受けるものの倒壊は免れましたが、続く2回目の地震によって損傷が進行したため倒壊に至ったのです。これまでの硬くする「耐震」だけでは繰り返しの損傷を避ける事は難しいことが分かりました。
 
熊本地震以降、制振システムの広告をよく目にします。地震エネルギーを吸収し建物の変形を抑えるもので、効果は期待できそうです。今後は壁量を増やし耐震等級3のガチガチに硬くした耐震性能に、さらに繰り返しの地震に耐えるように制振ダンパーを設置した「耐震+制振」が標準になるかもしれません。一方で性能を上げれば建築費も上がります。どのレベルの耐震性能にするか、最終的には建て主が選択することになります。(2016.8)
 
参考文献:日経ホームビルダー2016.8 木造倒壊率は阪神を上回る、2016.7 等級2倒壊の真相
 
そろそろ子ども部屋を2室に仕切りたいという相談を受け千葉県流山市にあるMさんのお宅を訪れました。
建物の状況も確認したかったのでちょうど良い機会でした。玄関で出迎えてくれたご主人とまずは外観をぐるりと見て回る。板張りの外壁や木製格子は、多少汚れは感じるものの反りや腐りは無く、良い具合に経年変化している。一度も塗装してないとのこと。モルタル側は深いクラックが数箇所見られ、急ではないが木部も含め外壁塗り替えを提案しました。
 
玄関に入ると中庭に植えたヒメシャラが2階の窓上まで達し、一瞬アジアリゾート地に居るような雰囲気を感じました。室内はとても綺麗で丁寧に住まわれていることが実感できます。そして本題である子ども部屋の仕切りについてお話しました。単純に壁を作る方法、本棚にする方法、クローゼットにする方法の3つを提案し見積もりが出来るように簡単な図面もその場でスケッチをし、それぞれの見積もりを比較して決めるようにとアドバイスさせて頂きました。
 
今まで大きなトラブルは無く快適に過ごされていて安心しました。しかし10 年を過ぎると色々なところにガタが来ます。手入れをしながら長く、長く住み続けてほしいですね。( 2016.5)
 
 
 

 
建築には人を感動させる力がある。そう強く思えたのはスペインのバルセロナパビリオンを訪れたときである。設計は建築界の巨匠と言われるミースファンデルローエ。内と外の境界なく伸びる水平線と深い軒、通りを一定にしない絶妙な壁の配置、そして大理石の圧倒的な存在感。天井高さが一定の極めて単純なプランにもかかわらず、空間から特別な空気を感じ、心から感動したのを覚えている。
 

 
私の心を動す建築に共通していることは、無駄がそぎ落とされたシンプルなつくり、細部まで考えられたディティールの積み重ね、素材の使われ方。これら要素がバランス良く納まり、質の高い静謐な空気で満たされた空間である。このような建築は経験とセンスそして熟考を重ねた先にしか生まれないと思っている。まだまだ道半ば、これからも研鑽を惜しまない。
 

 

コハウチワカエデ 落葉 中庸

ハウチワカエデより葉が小さく、秋には日当たりの具合によって
黄色から赤色まで幅をもって紅葉する
 

ジューンベリー 落葉 陽~半陰

春には小さな白花が多数咲き、初夏には赤い小さな球形の果実が実り
秋には美しい紅葉になる
 

アオダモ(コバノトネリコ) 落葉 陽

スキー板や野球のバットを作る良材としても有名です。
5月頃、白いふわふわした花を咲かせる。
 

アオハダ 落葉 陽

秋に赤い実をつけるものもある。

ソロ(イヌシデ) 落葉 中庸~陽

春の芽吹きや落葉時の自然景観を楽しめる。
秋に黄色く紅葉する。成長が早いため広いスペースが必要

メグスリノキ 落葉 中庸~陽

樹皮を煎じ洗眼薬にしたことからこの名がある。
秋に真っ赤に紅葉するとても美しい樹木

ヤマボウシ 落葉 陽~中庸

夏に白い花、秋には赤い果実を付ける。紅葉も美しい
花は上向きに咲くためバルコニーから見下ろす楽しみ方もある。

ヒメシャラ 落葉 陽~中庸

葉が小さく、樹幹の線がきれいで全体的に柔らかな感じをもつ。
夏に2センチほどの白花が咲く

ソヨゴ 常緑 中庸

葉が密生しない爽やかな印象をもつ樹木。
秋に赤い実をつけるものもある

シマトネリコ 半落葉 陽

樹形がやさしく美しい。葉は小さく柔らかい
 

イロハモミジ  落葉 陰~中庸

秋の紅葉が美しい

シラカバ・ジャクモンティ  落葉 陽

白い樹皮を楽しむことができる

オリーブ 常緑 陽

日差しにより銀白色の光沢を放つ葉が美しい。
密生するので目隠しや生垣にも適す。
成長が早いためプランター植栽がおすすめ。

 

ハイノキ  常緑 陽~中庸

白い小花が枝先に群がって咲く

ミモザ(ギンヨウアカシア)  常緑 陽

早春に黄色い鮮やかな花が咲く

ナナカマド 落葉 中庸~陽

紅葉と赤い実が美しい。小鳥が好んで食べる

マルバノキ 落葉 中庸~陽

葉はハート形をしている。紅葉が美しい

ムクゲ 落葉 陽~中庸

夏に白色、柴ピンク色の花が咲く

ユズリハ 常緑 陰

日陰に強いので北側や目隠しに用いられる

ナツハゼ 落葉 陽~中庸

葉が小さく、樹幹も引き締まった印象をもつ風情のある樹木。
夏に6ミリほどの果実を多数付ける

サルスベリ(百日紅) 落葉 陽

樹肌がツルツルなので猿も滑り落ちるといことからこの名がある。
夏に紅紫色または白色の花を多数咲かせる

低木・下草

フェイジョア 常緑 陽

赤と白の珍しい花をつける。熟した実は食べられる

ユキヤナギ 落葉 陽~中庸

新葉がでると同時に雪のように白い花を付ける

ヒュウガミズキ 落葉 陽~中庸

春、葉の出る前に直径1~2センチで5枚の花弁をもつ
鮮やかな黄色い花を付ける

シルバープリペット 常緑 陽~陰

 日向でも日陰でも成長する

プリペット・レモンライム 半常緑 陽~半陰

黄色の明るい小さな葉をつける

ヤブラン 常緑多年草 陽~半陰

紫色の花を多く咲かせる

クサソテツ 常緑多年草 半陽~半陰

アプローチなどに列植することが多い

ソテツ 特殊樹木 陽

芝庭などの洋風の庭にも向く

ビンカマジョール 常緑つる  陽~半陰

淡い青色の花を咲かせる。地被に向く

ナンテン(南天) 常緑 陰~中庸

「難転」に通ずることから古来より厄除けの木として
庭などに植えられる。紅葉が美しい

オタフクナンテン 常緑 陽~半陰

ナンテンの矮性で葉は丸みを帯びあまり大きくならず、
ふっくらこんもりした形になる

ブルーベリー 半落葉 陽

果実は7ミリほどの球形で黒紫色に熟すと食べられる

ススキ 夏緑多年草 陽

自然風の庭に向く
 

ヤツデ 常緑 陰

日陰に強い、やや大きめの葉で熱帯に雰囲気がある

 

DIY

私の事務所では住まい手ご自身が DIYで工事に参加し、ものを作る楽しさや出来上がっていくプロセスを楽しむ家づくりをお手伝いしています。新築であれば壁の塗装や漆喰塗り、木材で棚やインテリア小物をつくるのがおすすめ。
 
中古のリノベーションであれば、壁の板張りや床の張替えなどにも挑戦してはいかがでしょうか。 DIYの技術を身に付ければ、暮らしの変化に合わせた模様替えや簡単な家のメンテナンスもできるようになります。
 
自分でできることが増えれば、業者に依頼する費用を抑えることにもつながります。それだけでなく、手間をかけてつくりあげた家は愛着が高まり、長く大切に暮らせる家になるはずです。
 
DIY向けの電動ドリルや丸ノコ、タイルカッター、その他の工具も無料でお貸しします。
 

将来2室に仕切る予定でつくった7.5帖の子供部屋。
電子ピアノや電子ドラムを置いて広く使用していましたが、娘が中2になり個室に仕切る時がきました。
 1部屋は3.75帖と小さいため仕切り壁は極力薄くし、またエアコンが1台のため、上部を開放するようにしました。
36×45mmの間柱を組んで4mmのMDF板を張り、つなぎ目に15mm角の押縁を付けました。
MDF板はホームセンターで安かったので選択しましたが、反りが多く匂いも強いため、
シナ合板をおすすめします。(2018.5)
 



草刈り作業が大変なため一部の庭を砂利敷きにしました。
 
 

 
  午前中と夕方の時間帯を使って一日目は草刈り、二日目に防草シートと砂利敷きを行いました。
スッキリと良い雰囲気になりました。
費用:防草シート1,000円、砕石15袋3,800円、合計4,800   (2018.7)
 
 
 
 切れてしまった椅子の座面をDIYでリフォームしました。
 

 
材料はレザーシート、ホームセンターで2脚用の長さが入って 1000円程度でした。まずは椅子を裏返してドライバーで座面を外し、シートを止めているタッカーをマイナスドライバーで浮かせてからペンチを使って全て外します。タッカーが切れてしまって抜けない場合は金槌で打ち込みました。
 
 

 
次に外したシートで型取りするのですが、コーナーが立体的に丸く加工されていてDIYでは難しい。そのため座面に直接レザーシートをあててハサミで大きめにカットしました。
いよいよ張っていきます。4方をざっくりとタッカーで止めて、コーナーから先に取り掛かります。表面にシワが出ないように引っ張りながら少しずつタッカーで止め全体を仕上げます。
 

 
今回はタッカーステープル(針)の足長さが 8mmだったせいで完全に奥まで打ち込めず、クギ締めを使って仕上げました。このような作業には足長さ 6mmが良さそうです。最後に余分なシートを切り椅子本体に戻したら完成です。(2016.11)
 

美術館探訪

東京都文京区に建つ東洋文庫ミュージアムは 2011年に竣工、設計は三菱地所設計。最初に出迎えてくれるのは吹き抜けの大ホールで一部にはブリッジが架かり、トンネル状に貫通するように視線は庭へと抜ける。天井は木調のルーバーが細かく設置され、隙間にダウンライトが埋め込まれている。壁には凹凸があり、凹部の床にアッパーライトが仕込まれ壁面を演出していた。この日は天候が曇りだったこともあり、ほの暗く落ち着いた空間の印象を受けた。
 
 
 

 
階段は片持ちになっており、見栄えは良いが若干揺れる。階段を上がるとモリソン書庫という床から天井まで書籍で囲まれた空間が現れる。そこは、ひな壇上に3層の書棚が造作され、天窓からの自然光が柔らかく差し込む見応えのある空間。書棚の足元が間接照明になっていることで、書棚が床から浮いているように見える。また書棚と背面の壁仕上げが黒色のため厳かな雰囲気を感じる。
 

 
そして、モリソン書庫の裏側には暗闇の通路があり、部分的に硝子の床となっている。「クレバス・エフェクト」というらしいが、下を覗き込むと暗闇へ落ちる恐怖を感じる。どういう意図でこれを作ったのだろうか?
 
 

 
最後はカフェとをつなぐ屋外の小道。各国の名言が書かれたパネルが規則正しく並び、床石もパネルに合わせたパターンをつくっている。パネルと屋根の黒色と植栽の緑との組み合わせがとても綺麗である。(2020.1)
 
鈴木大拙館は 2011年竣工。設計者は谷口吉生氏で私が尊敬する建築家の一人です。とにかく洗練された美しい建築で、感動しました。外観はミースファンデルローエのバルセロナパビリオンを思わせ、そこに法隆寺宝物館でも見られた細かいピッチの縦格子がエントランスの幅いっぱいに取付けてある。凛とした佇まいで襟を正してからでないと入れない雰囲気です。
 

 
玄関を入り最初に向かう場所は内部回廊、ここは漆黒の空間で足元の間接光と遠方に差し込む自然光をたよりに前に進む。光のありがたみを感じながら回廊を抜けた先は鈴木大拙を知る展示室。ふんふんと学びながら足早に進んだ先は鈴木大拙の心や思想を学ぶ学習空間という場所、趣のある庭に面してとても落ち着きます。
 
 

 
さあ次はメインの思索空間と呼ばれる場所、昂る気持ちを抑えながらゆっくりと進む。その思索空間は水盤に浮くように佇み、また逆さ富士のように水盤に映り込んでいる。外回廊の天井には水の揺らぎが現れ、全て計算された演出と思うとため息がでる。
 

 
内部はパンテオンを思わせる丸い天窓が一つと壁の間接光だけでほの暗い。物思いにふけるには最適な空間だろう。
 

 
この美術館で一番美しいと思った場所は水盤越しに見る外回廊。低い軒の水平線に雨樋が非対称に設置され、背面の木々が水盤に映り込んでいる。その姿はまさに芸術である。(2019.8)
 
 

 
能登島ガラス美術館は 1991年に建設され築 28年経っています。設計者は毛綱毅曠(もずなきこう 1941年~ 2001年)氏。卵のような塊とナウシカのオームを思わせる筒状の塊が大地に転がり、少し先には半円のすり鉢状の物体がどんと構えている。
 

 
パンフレットには宇宙基地のようなデザインと書かれており、幾何学的な形状とコンクリート、鉄、ガラスの組み合わせがそう感じさせる。筒状の内部は奥に進むほど天井が低く幅も狭くなる遠近法が取り入れられ実際以上に奥行を感じる。小さな丸窓がリズム良くアーチ状に配されとても気持ちの良い空間である。
 
 

 
次の展示室に向かうにはガラスのブリッジを通る。ここは壁・天井を傾斜させ意図的に不安定な空間をつくっているようだ。手摺は漆塗り、それを支える金物は鉄筋を加工したもので一つひとつ手作業で作ったのでしょう。どの展示室もフラットな天井は無く吹き抜けを多彩に使いダイナミックな空間を演出してる。バブル感は否めませんが、設計者の自由な発想とデザインは今見ても新しく、設計に対するエネルギーを大いに感じた。(2019.8)
 
江戸東京たてもの園に移築されている前川國男邸、1974年(昭和17年)竣工。何度見ても勉強になる住宅です。道路から室内に至るまでのアプローチや空間の演出、仕上げやディティール。45年前にできたこの空間はなぜ古く感じないのだろうか?サロンのソファーに座りながらが思いを巡らせた。(2019.3)
 

 

 

 

 
那須芦野・石の美術館「STONE PLAZA」
設計は隈研吾氏、新国立競技場の設計者です。地元産の石を使った重い石造り建築でありながら軽やかに見えます。地下室のようなひんやりとした空気、積み重ねた石の隙間から入る光と風、そして石の素材によって静かで落ち着いた空間を味わえました。池の上に架かる石橋を渡り各建物へ移動する動線も素晴らしい。(2018.5)
 

 
群馬県太田市美術館・図書館。ここは美術館と図書館が一体となりカフェ&ショップも併設されている。到着早々、駐車場のデザインにやられた。ぐるりと外観を一回りすると只者ではない建築とわかる。傾斜する白い帯がうねうねと絡み付き、屋上からは髪の毛のように緑が生えている外観。
 

 

 
内部に入ると緩やかな傾斜の廊下が円を描くように上階へ導き、壁一面は本棚が造作されている。本棚を利用したステップで上がれる仕掛けも楽しい!迷路のように回遊しながら様々な空間を楽しむことが出来き、また交差点で見られるカーブミラーが付いていたり、オリジナルのロゴで統一されていたりと見所満載でした。設計者は平田晃久氏と分かり納得しました。(2017.8)
 

 

 
両国駅が最寄りとなる「すみだ北斎美術館」に行きました。設計は妹島和世さんで、随所に特徴が現われていました。設計コンセプトは「街に開き地域住民の方々に親しまれる美術館」 /フロアガイドより。地上部分(1階)は十字に通路が切られ、四方どこからでもアプローチできるようになっている。
 

 
空間を特徴づけるのは傾斜した外壁や開口部で、光の入り込みや広がりに魅力がある。この傾斜は規則性がなく、いったいどのようなプロセスで決定したのだろうか?
 

 
4階の展望ラウンジからはスカイツリーや街並みが眺めることができるのだが、エキスパンドメタルのスクリーン越しとなってしまうのが残念。また上階へ上がる方法はエレベーターのみ、来客が多かったこともあり行列ができていた。全体的にコンパクトなスケールで街に馴染む感じではあるが、同時に下町の生活感も垣間見えてしまい、美術館というよりは文化施設に近い感じがした。(2016.12)
 

 
 
文京区千駄木に 2012年に建設された森鴎外記念館。外壁はレンガを張ったあと、薄く表面を削って仕上げたとの事。重々しくなく、軽くもない、目地がぼやけたことで、左官仕上げのようにも見える外観。床も同じレンガが張られ、趣があり静かな印象を受ける建物です。
 

 
2層分はありそうな深い階段を下りて地下の展示室へ。階段室に落ちるトップライトの光や各階に設置された庭の見える休憩スペースが心地いい。
エントランスや階段室はコンクリート打ち放し、展示室は白い壁、角度をつけた壁とトップライトからの光を操作した内部空間となっている。
森鴎外の旧居「観潮楼」正門があった藪下通り側からのプロポーションがとても綺麗でした。(2014.4)
 

 
久し振りに自由学園明日館を訪れた。80年前にフランク・ロイド・ライトの設計で建てられた校舎である。老朽化のため保存修理工事が行われ、平成 13年に再開業している。
 

 
見学料を払い、わくわくしながら中へ入る。庭をコの字形に囲むように配された建物は、どっしりとした佇まいと歴史を感じさせる。列柱の回廊によって中央棟へと導かれ、大正時代にタイムスリップ!装飾的にデザインされた窓や照明、テーブルや椅子までもが時代を越えて新鮮に感じられる。
空間としての物足りなさは否めないが、最近の建築では感じることができない空気がある。(2010.1)
 


趣味など

私は趣味でオリジナル曲のハ-ドロックバンドを組んでいる。エレキギター担当の私が作曲し、年 1~2回程度行うライブで友人やバンド仲間に披露している。曲を作るときはギターでリフと呼ばれる曲の骨格を作り、そこからAメロ~Bメロ~サビといった基本パターンに発展させていく。曲がある程度かたちになったらメロディラインを乗せる、いわゆる曲先の作曲方法である。怪しい響きが好みのためテンションコードが多く、ロックだぜ!という雰囲気にはならない。坂本龍一が奏でるような深く心を揺さぶられるような音でハードロックを作りたいと思っている。
 
曲作りと建築設計のプロセスは似ている。曲作りはまっさらな状態から一音一音創造し、単調にならないように抑揚をつけたりキャッチーなフレーズを考えたりする。ダラダラとした曲には休符を入れて間をつくり、最後まで飽きずに聴かせる工夫をする。
 
建築設計も一本の線から始まり、生活を一つひとつイメージしながら形に変換していく。意図的に狭いところ広いところ、明るいところ暗いところなど空間の見え方や感じ方を操作しながらストーリーの展開を試みたりもする。休符の「間」は建築では余白や無駄なスペースとも解釈できるが、この間があることによって空間にプラスの効果をもたらすことも多い。どちらも創造して生み出すという共通点があり、切っても切れない関係になっている。(2019.10)
 

 
現代の都市化により身近にあったはずの自然は減少し、自然に触れる機会はとても少なくなっています。キャンプは自然の中での生活であり、自然に親しみ理解を深める絶好の機会だと考えています。
 

 
自然の美しさや美味しい空気、鳥のさえずりや虫たちのこえ。ゆったりした時間の流れと空間の中で、五感が研ぎ澄まされていきます。また便利で効率のよい生活でなく非日常的空間での生活を通して、協力することや知恵を働かせ創意工夫することも体験できます。
 

 
キャンプを楽しむためには、安全面にも気をつけることが大切です。大雨や落雷、ケガや火傷、最近ではスズメ蜂の被害が増えているため、万が一にそなえて適切な知識を身につけておくことも必要です。キャンプを通して、子供たちの感性が豊かに育まれることを願っています。